5. テナント設定-ルーティング設定

前項で設定した仮想クラウドネットワークのルーティングを行うため、ルーティング表の作成を行います。
本書では主に以下3つのルーティングを設定する例を記載します。
(1) インスタンスからR-CCS(富岳)への通信
(2) インスタンスからR-CCS(HPCI共用ストレージ)への通信
(3) インスタンスとオブジェクトストレージの通信
ルート表について

通信経路を設定するためのルールを記載します。
本書では富岳・HPCI共用ストレージからの通信をLPGを経由してリソースへ通すためのルーティングルールや
オブジェクトストレージとの通信のルーティングを設定します。
外部への通信や、異なるテナント間の通信などを行う場合は、別途ルーティング表およびルールを作成して
ください。

5.1. ルート表の作成

LPGおよびSGとサブネット間の通信許可のルート表を作成(以下RCCS-FC-LPG-SN)します。
  1. VCN画面からルート表からルート表を作成を選択

../_images/OracleCloud-RT-LPG-01.png
  1. 作成画面で名前を入力後、追加のルートルールを選択

../_images/OracleCloud-RT-LPG-02.png
  1. ルート表を作成

ルート表はOracleCloudFastConnectServiceRTとしています。
追加のルートルールに以下の3つのルールを設定します。
  1. インスタンスからR-CCS(富岳)への通信

ターゲットタイプ: ローカルピアリングゲートウェイを選択
宛先CIDR: 134.160.188.0/24
コンパートメント: コンパートメント名(例ではRequestorComp)を選択
ターゲットローカルピアリングゲートウェイ: サブネットに作成したLPG名を選択
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  1. インスタンスからR-CCS(HPCI共用ストレージ)への通信

ターゲットタイプ: ローカルピアリングゲートウェイを選択
宛先CIDR: 134.160.187.0/24
コンパートメント: コンパートメント名(例ではRequestorComp)を選択
ターゲットローカルピアリングゲートウェイ: サブネットに作成したLPG名を選択
../_images/OracleCloud-RT-LPG-04.png
  1. インスタンスとオブジェクトストレージの通信

ターゲットタイプ: サービスゲートウェイを選択
宛先サービス: All NRT Services In Oracle Services Network
コンパートメント: コンパートメント名(例ではRequestorComp)を選択
ターゲットサービスゲートウェイ: サブネットに作成したSG名を選択
../_images/OracleCloud-RT-LPG-05.png
  1. 作成したルート表を確認

    ../_images/OracleCloud-RT-LPG-06.png

5.2. ルート表の紐付け

作成したルート表をサブネットへ紐付けます。
紐付けると、サブネットで設定したネットワークアドレスとR-CCS(富岳・HPCI)とが接続され、通信が可能になります。
また、インスタンスとオブジェクトストレージへのあくっすが可能になります。
  1. VCNページからサブネット選択

../_images/OracleCloud-RT-LPG-SET-01.png
  1. 作成したサブネットの編集を選択

例ではサブネットはOracleCloudFastConnectServiceSubnetとしています。
右項から編集を選択してください
../_images/OracleCloud-RT-LPG-SET-02.png
  1. 作成したルート表を選択

例ではルート表はOracleCloudFastConnectServiceRTとしています。
../_images/OracleCloud-RT-LPG-SET-03.png
  1. ルート表が設定したものになったことを確認

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